FM放送「小野登志子のやっさかレポート」3月分の放送内容を報告します。
放送局はボイス・キュー FM77.7MHz 第1,3,5月曜日 7:45より 放送も聴いてください
平成21年3月30日放送分 静岡県議会、そして県庁に激震が走りました。 4期16年間、静岡県の舵取りとしてお働きになっていた石川知事が辞職表明をされたのです。「富士山静岡空港完全開港に向けて」の辞職決意と言うわけです。 前回3月16日の放送で、県議会2月定例会閉会のレポートをお伝えいたしましたが、覚えておいででしょうか? 第1号議案「平成21年度静岡県一般会計予算」など86議案について審議され、可決・同意を得たこと、中でも、企画空港委員会が採択した日本空港への登場率保証に関する付帯決議が賛成多数で可決されたということ、そして、静岡空港の開港延期の責任を取り石川知事と花森副知事の給与を減額する条例案は賛成多数で可決されたものの、三分の一の議員が「減給では不十分」として反対したということ、をお話し、議員三分の一の反対という事態は私が県議になってからは初めてのことで、議場に緊張感をもたらしたと、報告したと思います。 その時、ある予感がしたことを思い出します。 そして、3月21日、県より「暫定開港」に関する行政監査の結果が送られてきました。それは、「測量の実施について」の指摘、「公式な記録として文書を作成保存すること」あるいは「説明責任を果たすべきであった」というようなものでかなり厳しい結果ではありましたが、その頃より24日の静岡新聞の報道、そして記者会見へと雪崩を打つかのように「辞職表明」へと向かって行ったようです。 6月4日の「空港開港」を前に、誰もが唖然としましたが、「完全開港」に向けてたこの重い決意を知事の美学と受け止めた県議も多いようです。 さて、これから議会はどのように進むのか、知事選は?と質問をいただきますが、わかっていることは、辞表を県議会議長に提出、受理されて50日以内に選挙の執行となるということだけでございます。 引き続きレポートをして参ります。 さて、明るい話題です。 前日の寒さとは打って変わっての暖かい日差しでした。 3月24日、伊豆の国市の江間地区と韮山地区を結ぶ「韮山高架橋」が開通しました。ここは狩野川に掛かる「松原橋」を降りた辺り、国道136号線と県道静浦港韮山停車場線が複雑に交差しており、四日町地区の慢性的な交通渋滞を解消するため、国道を跨ぐ「韮山高架橋」、通称「松原インターチェンジ」を県が建設していましたが、このたび工事完了、開通式が行われました。 県や市関係者、国会議員、県議、市議、周辺区長、工事関係者や土地を提供された方々、そして地元住人ら一般市民、約100名が出席し完成を祝いました。この道路は、伊豆の南北に走る背骨道路に対し、東西に横切る肋骨道路として、伊豆の国市地域の発展には欠かせないものです。事業主の梅田豊県沼津土木事務所長が工事報告をされました。この梅田豊所長は、私が県議にさせていただいた15年には県土木の技監兼理事をされておりました。私の初めての一般質問は、6定例会でした。イの一番に、「観光伊豆の振興は先ず道路から」と計画にはあったもののまだ着手されていない「松原インターチェンジ」の早期着工を訴えました。桜井部長から「すぐに取り組む」との答弁を頂き、16年度から5カ年計画で実施されました。用地の買収に始まり、18年から沼津土木の所長となった梅田豊さんはずっとこの事業と向き合ってきました。困難を極めた60メートルの杭打ちには、じっとその作業を見詰めている梅田所長の姿を見かけたと工事関係者が語っていました。 総事業費17億4千万円のこの事業の完成をじっと噛み締めているかのような梅田所長でした。アーチが飾られ、くす玉の下、中央でテープカットに臨んだ所長のお気持ちは如何だったでしょうか。 梅田さん、明日3月31日に退職となります。 私は、16年、建設委員会副委員長になって以来、たくさんのことを教えていただきました。要望に陳情に何度も何度も沼津土木所長室に伺いました。 柔らかな物言いをされる方ですが、強い信念をお持ちで部下から慕われておいででした。 本当にお世話になりました。有難うございました。
平成21年3月16日放送分 白いこぶしの花が膨らんで卒業式となり、桜の花が開いて入学式となる・・・日本のもっとも美しく情緒ある季節ですよね。 先週の土曜日には、時代劇場大ホールで挙行されたある医療系の専門学校の卒業式お招きいただきました。 60名の方がご卒業されましたが、社会に出ますと、「先生」と敬(うやま)われる立場になる方々なので、それを自覚されていたものか、キビキビとした動作でおひとりおひとり学院長から卒業証書を手渡され、感激のご様子が私どもにも伝わって来ました。 久しぶりで充足感を味わい、外に出ますと、真っ白な木蓮が満開、小寒い雨にうたれていました。
さて、この春小学校に入学されるお子さんを持ったお父さん、お母さん、静岡県では携帯電話についてこんな提案をしています。 【親子で話そう携帯電話のこと】として、静岡県のケータイルールを作りました。 ◎ケータイを持つとき・持たせるときは、必ず親子で話し合い、「親子のケータイ契約書」を作りましょう。 と言うものです。 「親子のケータイ契約書」を作るときには・・・ 1.ケータイを使う「目的」をはっきりさせましょう。 2.我が家の「ケータイについてのきまり」を作りましょう。 3.フィルタリングの種類を決めましょう。 4.学校の「ケータイについての決まり」を守りましょう。
なになに?目的?・・・ケータイの目的はそもそも「連絡」ですよね。 私は、子どもこそ携帯を持った方が良いと思います。通学途中に事故が起きた時、あるいはおなかが痛い、下痢になってしまった時など大変心細い思いをすると思いますので、ケータイで連絡が取れたら良いと思います。 2は、我が家の「ケータイについてのきまり」を作りましょう。これが大事なのですよね。親子で話し合って決まりを作ることは携帯に限らず必要なことですね。 3の「フィルタリングの種類」を決めましょう。 「フィルタリング」って何でしょう? 「フィルタリング」とは有害なサイトを遮断する仕組みと言うことです。 これには ・ホワイトリスト方式といって、携帯電話会社が公式サイトの中でもさらに厳選したサイトにのみアクセスできるように指定する方式 と、 ・ブラックリスト方式といって出会い系サイトや違法なサイトなど特定のカテゴリーに属するサイトに対してアクセスできないように指定する方式があるそうです。 これって「フィルタリングの種類」なんていわず、全てシャットアウトできないものかしらね。 4番は学校の「ケータイについての決まり」を守るということで、これは学校でご指導くださるようですね。 「我が家のケータイについてのきまり」は、年齢によって変わることが考えられます。 変更の必要性がでたら、親子で話し合って「親子のケータイ契約書」を更新していきましょう。 制作に携わったのは、・静岡県青少年育成会議、・静岡県校長会 ・静岡県PTA連絡協議会・静岡県メディア十二社会 ・静岡県警察本部生活安全部少年課、・静岡県県民部県民生活室 ・静岡県教育委員会事務局、そして・携帯電話会社(NTTdocomo、KDDI、ソフトバンクモバイル)などからなる 「子どもを取り巻く有害メディア対策推進協議会」です。
電話連絡の機能しか使っていない私にはよく解らないことですが、携帯にはいろいろな使い方があって、探究心旺盛なお子さんははまってしまうかもしれませんね。 それに対して「保護者の皆様へ」として、危険な行動とトラブル防止のルール例を示しています。 1.安易な書き込みによって自分が加害者になる! 「嘘や他人を傷つける言葉の書き込み」が傷害事件や殺人事件に発展したり、ブログやプロフへの安易な書き込みにより名誉毀損で訴えられた。 →自分が書かれると悲しくなるような言葉をブログやプロフに書き込まない。嘘や他人をだますような言葉は、書き込まない。
2.リンクへの安易なクリックは危険! ゲームサイト内掲示板にあったリンクをクリックしたら、アダルトサイトは出会い系サイトに繋がってしまった。 →安易に掲示板等のリンクにアクセスしない。危険なサイトに繋がらないようフィルタリングをかける。
3.個人情報は世界中の人に見られている! 個人情報を書き込んだら迷惑メールやいたずら、脅し、嫌がらせが起きた。個人の写真をプロフ、ブログに載せていたら他人のホームページで勝手に使われた。 →個人が特定できる写真や実名、学校名を書き込まない。個人情報を書き込む必要のある懸賞や占い、アンケートなどに安易に応募しない。
4.家族団らん、勉強が優先! 深夜まで、メール交換やケータイサイトを見ていて睡眠不足になった。友人からのメールが気になり、食事や入浴、勉強も落ち着いて出来ない。 →夜○○時以降はケータイを使わない。ケータイは居間で使用し、自分の部屋に持ち込まない。食事、入浴、勉強時はケータイを使わない。
5.思わぬ高額請求が!きた!! インターネット接続料金が定額の契約でも、有料サイトへ接続した結果、高額の請求書が送られてきた。 →安易に有料サイトに接続しない。架空請求があったら親に相談する。安易にファイルをダウンロードしない。
6.トラブル発生!身近な大人に相談を! 「○○円くらいなら」と親に内緒で支払った後、さらに高額の請求を受けた。ケータイサイトで知り合った人間に自分の判断で会い、わいせつ行為等の被害を受けた。(まあ、とんでもないこと) →金品の要求、迷惑メール等のケータイの使用によって発生したトラブルはすぐに保護者、学校の先生などの身近な大人に相談する。チェーンメールは自分のところで止める。
この教育委員会からのチラシを読ませていただいて、自体はこんなに深刻なものかと、いい勉強になりました。 チラシには「親子のケータイ契約書」がありまして、家庭で必ず保管して下さいとのことです。
なお、携帯電話やフィルタリングに関して、困ったことがあったときの相談や、 連絡先は ▼静岡県警察本部総合相談室054-952-2299 ▼東部県民生活センター055-202-6006 困ったら、危険を感じたら、すぐに連絡をして下さい!
平成21年3月2日 富士山静岡空港は6月4日に開港しますが、2月27日、フジドリームエアラインズの第1号機がはるばるブラジルから5日間世界1周をして到着いたしました。 そして2月28日、そのお披露目の会が富士山静岡空港で開かれました。もうすっかり仕上がったターミナルを横に滑走路を見ると、いました!いました!快晴の下、広々とした空港のほんの一隅に、翼をピンと張って背筋をすっと伸ばした可愛い赤色のエンブレムが、「ぼくお利口さんだよ」というお顔で鎮座ましましていました。 見上げると石川県知事がコックピットの機長席から手を振っておられました。 私も早速搭乗させていただきました。 タラップを上りますと、そこはパーサー室。右手に広めのトイレ、トイレは飛行機の前と後にあるそうです。機内は思ったよりもゆったりした作り。真ん中に通路が通っており、左右2座席づつの4座席。足元が広いことが特徴で、76人乗りということです。 「コンパクトで使い勝手の良い飛行機」がコンセプト。ビジネスのお客様に重宝がられるとともに、気軽に旅の楽しさを提供していただけそうですね。 静岡県の企業が自前の飛行機を持ったことにレセプション会場は興奮で沸き立っておりました。 計画発表より22年の長過ぎる歳月を費やした静岡空港、ついに開港まであと100日を切りました! お話は変わります。現在、静岡県教育委員会の委員長は鍋倉伸子さんという方です。京都大学を卒業後戸田書店に入社、現在取締役をされています。お目にかかっていっぺんに彼女の深さに魅せられました。 鍋倉さん、県教委発行の「Eジャーナル」にエッセイを寄せていらっしゃいます。紹介させていただきます。 タイトル「教室の片隅で」 静岡県教育計画の基本方針「豊かな感性、確かな知性、健やかな心身の育成」に触れるたびに「感性って何だろう? 知性って?」という疑問が頭を過ぎります。 私は以前、県教育委員会主催のパネルディスカッションに出たことがあります。そのテーマが「感性について」で、ほかに法律や芸術の専門家、外国の方もパネリストとして参加され、驚くことに全員が女性でした。そこで私は「子どもは本来感性豊な存在で、それを損なわないようにするのが大人の役目ではないか」というようなお話をしたのですが、この考えは今も変わっていません。 移動教育委員会などで学校を訪問させていただくとき、子どもたちの様子や図工の作品を見るのが楽しみで、まさにそこに豊な感性が発現しているように思われます。 又、教室の片隅にじっとしている子がいると、廊下にあったそっと訴えるような絵はあの子の作品だろうかと気になります。教室の片隅にいるこの中に、思いがけない感じ方独自の感性が見出せるかもしれない。先生が気付いてくれるといいな、などと思います。 感性は芸術に親しみ、芸術創造に向かう原動力となります。また、感性は共感する能力の源であり、相手の気持ちを思いやり、集団の中で行動していく力となります。 感性と教育を考えるとき、『星の王子様』で有名なサン=テグジュペリの『人間の大地』の一節が思い浮かびます。 夜汽車で眠る一組の夫婦と幼い子に出会った作者は「これこそ音楽家の顔だ、これこそ少年モーツアルトだ、いつくしんで育てられたなら、彼はなににだってなれるはずだ! 新種のばらができると、庭師たちはみんな心をときめかせる。だが人間のための庭師はいない。少年モーツアルトも、他の子どもたちと同様に、型打ち機械の刻印を受けることになるだろう。自分を苦しめるものは、いわば、人びとひとりひとりのなかにある虐殺されたモーツアルトなのだ」とひとり考えます。 こどもたちは好奇心いっぱいで、先入観のない素直な目で物事を捉えます。ひとり一人が計り知れない能力を秘めています。豊な感性を損なわずにどうしたら学力や社会性を身に付けさせることが出来るでしょうか。 私はまず、教える教員の感性が、磨耗しないことを考えなければならないと思います。自分の感性が擦り切れそうな人に子どもたちの生き生きした感性に答えることは難しいでしょう。教員が時間に追われず、仲間と良い関係を持ち、工夫した授業をこどもと共に楽しむことができたら、「分かるまでしっかり教えて欲しい」という児童生徒の要望にこたえることになると思います。 実は私自身、教室の片隅が好きではありますが、責任を果たすために努力して、必要なときには教室の片隅から前の方に出て発言する覚悟です。(よろしくお願いいたします。)こういう方が県教育委員会委員長なのです。希望が持てますね。 さて、県議会は2月定例会開催中で、本日はボイスキューのこの放送室から常任委員会へ直行します。「文教警察委員会」。今日は教育委員会で「文化財の維持管理」について質問する予定です。
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